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札内川<br>フライフィッシング

札内川
フライフィッシング

札内川でフライ(疑似餌)フィッシング

「流れのはやすぎないところ」「水の流れがよどむ岩陰」「夕方の虫の増える時間帯」「竿を振るのは下流から」釣り自体がビギナーな私は、にわか仕込みの知識を頭の中で反復させながらチャレンジする。

まず初心者にはちゃんと釣り糸と針が飛ばせないのだが、これが稀にキレイにスッとのびて水面に落とせると、それが楽しくて何度も何度も振っていた。
景色がとてもきれいで、人の視線もないからへたくそでも夢中になっていられる。

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空振りに終わることが当たり前になってきたときに不意に手ごたえがあった。

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十勝にきて長くはないが、贅沢なことに川の水が澄みきっていることには見慣れてしまった。
川の近くまで車を寄せることができ、広く穏やかな流れの河原に気軽に立ち寄れる。
本州では、たとえ田舎の方でもこういう環境は珍しいのではないだろうか。
実はこの「身近にある美しい川」はこの土地の人々の工夫により、あるべくしてあったということを後で知った。

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札内川ダム

この川の上流域にはとても大きなダムがある。

先日のテレビ番組で見た方もいるかもしれないが、フラッシュ放流と呼ばれる、年に一度の豪快な放水をすることで知る人ぞ知るダムらしい。
この放水には礫河原(石や土砂で覆われた河原)の再生という目的がある。
人間が用水と水害防止を目的として、長い時間と苦労をかけて川の流れをコントロールしてきた。
人工的な制水と環境の変化が生んだ穏やかすぎる流れは河原に樹木を茂らせ、礫河原を頼る鳥類や魚類などの生態に影響を及ぼした。

年に一度の大放流という新たな取り組みが、裸の河原を取り戻し、土地固有の動植物を守っている。

この取り組みにはさらに別の2つの目的がある。
ひとつは礫河原を利用して人と自然が触れ合う環境の維持。

もうひとつには日本でも稀な清流の維持である。樹林内でゴミの不法投棄が増えていることを受けてのものだ。

今回私は知らずのうちに、まさにこれらの恩恵を受けていた。

こういう人と自然との、多様に変化し続ける関わり方があることを知るたびに、北海道という土地はまだ日本のフロンティアであって、そのことが人々を惹きつけるようにも思う。

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