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キモントウ

キモントウ

野鳥さえずる、秘境の沼

食料自給率1200パーセントを超える、北海道十勝地方。酪農や農業のイメージが強いが、実は人の手付かずの絶景を多く有する景勝地でもある。
ムービングインが今回紹介するのは、この十勝地方の東側、大樹町という町にある、とある沼である。
大樹町は人よりも牛の方が多い町であり、これは十勝のイメージ通りかもしれないが、面積はなんと香川県の約半分。
太平洋に面するこの広大な町の沿岸部には、十勝海岸湖沼群と呼ばれるラムサール条約登録湿地の候補となっているエリアがある。
そのうちの多くは、海の一部が切り離されて湖沼化した潟湖だが、『キモントウ沼』は山の中にある。

キモントウ

「名は体を表す」

『キモントウ』は、漢字では「紀文沼』と書く。
アイヌ語に由来していて、見ての通り「トウ」とは沼の意味である。
発音はキムン・トーとなるらしく、(kim-un-to 山・の・沼)という意味だそうだ。

キモントウ

森を抜けて

名前の由来の通り奥まっているため、ここへのアクセスは容易ではない。
もちろん公共交通機関もなく、地元の人ですら水辺への道を知る人は少ないという、秘境と呼べる沼だ。
秘密の入口から、細く曲がりくねった茂みを車で5分ほど走ると、一気に目の前が開けて、キモントウが姿を現す。

キモントウ

キモントウ

キモントウ

野鳥の楽園

人の気配はなく、野鳥の声が響く。
ここは一年を通じて200種類以上の野鳥観察ができる、日本でも稀有なバードウォッチングスポットでもある。
冬には沼が凍り、氷上に多くの鳥たちが佇む。
四季に合わせて様々な表情を見せてくれるこの沼は、あなたの持つ「沼」のイメージを大きく変えるだろう。

キモントウ

キモントウ

鳥の声、木々のゆらめき、水面に跳ねる雫。
音楽をかけることが野暮に思えるほど、豊かな自然の音が楽しめる。
この場所では、椅子に座って、目を閉じるだけで心地がいい。

手付かずの大自然を目と耳で楽しめる、絶景がここにある。

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